24、早発白帝城 【李白】

朝辭白帝彩雲閒
千里江陵還一日
兩岸猿声啼不住
輕舟已過萬重山

詩の解説

早朝に白帝城を舟出して江陵に下る、振り返れば白帝城の白壁は、彩れる雲に映じてうるわしく見える。ここより江陵までは千里(我が国では百六十里)もあるが一日にして着きぬ、如何にしてこのように早くに帰り着けるのか。江陵の流れが早いとしても、両岸のやまざるが一声にキャーと啼く、その声の未だ消えざるうちに我が舟は千万里の峡間を通過する程の快速なり。

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