07、自訟 【杉浦重剛】

登岳小天下
自誇意気豪
其奈山上山
仰之一層高

【詩の解説】

高い山に登って、一望を見渡せば天下が小さく見えると、自ら意気の盛んなことを誇るものだ。
しかし更に上を見やれば、一層高い山が立ちふさがるように聳えている。いったいどうすれば良いというのか、仰げば仰ぐほど、更に高くそびえる山山があるのだ。
世の中に、これでよしという事はない、いわんや満足してしまえば、それで終わりということだ。

前の記事

08、海南行 【細川頼之】

次の記事

06、寒梅 【新島 襄】